9.1 国家の強さは“目に見えない土台”で決まる
国家は軍事力やGDPで測られがちだが、 本当の強さは 生存を支える基盤 にある。
それは 領土、人口、資源、食料、技術、意志 といった土台であり、 これらが揃って初めて 国家は外部の圧力に耐えられる。
国家の競争は 理念でも制度でもなく、 基礎代謝の強さの競争 なのだ。
9.2 資源は国家の命そのもの
石油、ガス、鉱物、水、肥沃な土地 — これらは経済の材料ではなく 国家の血液である。
資源を持つ国は 自らの体を回し、 持たない国は 他者の体に依存する。
だから資源を持つ国は 独立し、 資源のない国は 繁栄していても従属する。
資源とは 国家が生きるか死ぬかを 決める最も原始的な要因である。
9.3 人口は生存の“持続力”である
人口はただの数ではない。 それは 国家の労働力、兵力、技術者、納税者、文化の担い手 を意味する。
人口が多ければ 国家は時間に耐えられる。 戦争が長引いても 人と生産力は枯渇しない。
逆に人口が少ない国は 国家が一度揺らぐと 回復できない。
人口が国家の決定的条件である理由は 時間と災害に耐えられる数 の問題だからである。
9.4 領土は国家が呼吸する空間である
領土は 単なる面積ではない。
そこには 海上交通路、港湾、資源、農地、防衛線、 気候、文化的まとまり、隣国との緊張 といった要素が絡む。
領土は 国家の呼吸空間であり、 過密すぎても脆弱になり、 展開余地がなければ 圧迫に耐えられない。
地政とは 領土を通じて 国家がどれだけ自由度を持てるかを 測る学問である。
9.5 日本は“生存条件の3つが欠けている”
日本は 技術と経済力に優れた国である一方、 生存の土台が欠けている。
資源が乏しく、 人口が急減し、 領土は海洋に囲まれ 広くはあるが 生存資源に直結していない。
そのため日本は 高度な文明国家でありながら、 原始的な生存条件を欠く国家 となっている。
これは日本が弱いのではなく、 日本が自立できない宿命を 背負っている という意味である。
この現実を直視することは、 日本人が国家意識を取り戻す 最初の問いになるだろう。