7.1 秩序は理念ではなく“服従と抑止の仕組み”である
国際秩序は、 法や価値観で維持されていると信じられている。 しかし現実の秩序は、
力ある者が作り、 従うしかない者が受け入れている構造
で成り立っている。
制度や法は その支配を正当化し、 支配される側が安心するための 言語化された舞台装置に過ぎない。
秩序とは 合意や正義ではなく、 恐怖と均衡 の産物である。
7.2 国際会議は“現実を隠す劇場”である
サミット、国連、国際フォーラム。 そこでは理性的な言葉が並べられ、 国家は文明と協調を演じる。
しかしこの舞台の裏側では、 資源争奪、軍事圧力、経済制裁、スパイ活動が 絶えず動いている。
国際会議とは、 国家の本性を隠し、 建前を演じる場所 である。
国家の本当の交渉は 舞台の裏で行われる。
7.3 秩序の破壊者はむしろ“現実の語り手”である
中国やロシアは 国際秩序を破壊していると言われるが、 実際には 秩序の本質を露わにしているだけ である。
国際法の拘束力がないこと、 制裁が意志を変えないこと、 正義は立場で変わること。
これらを行動で示したことで、 世界は秩序の虚構性を 認めざるを得なくなった。
皮肉にも、 秩序を破る者が 秩序の本質を教える役割を果たした。
7.4 “善人のふりをする秩序”は最も危険である
秩序は 人権や自由や正義という言葉で 装飾される。
しかしそれが 力の支配や排除を隠している時、 最も危険な暴力となる。
西側の秩序は 価値観を武器にし、 従わない国を“悪”として扱う。
価値観が暴力の衣になった瞬間、 秩序は抑圧装置へと変わる。
7.5 秩序を理解できる国とできない国は“別世界”に住んでいる
秩序を理念ではなく国家の生存を支える仕組みとして理解している国は、表向きの言説に惑わされず、国際政治の裏側にある力関係を読み取ることができる。
ここでいう秩序とは、正義や価値観ではなく、力・抑止・均衡によって維持されている安定状態を指す。
理解できない国は 制度や言葉を真に受け、 現実に対する防御力を失う。
日本や欧州の弱みは この“秩序の非現実性”を直視できないことにある。
国家は秩序を信じるのではなく、 秩序を 使いこなせるか で強さが決まる。