公開日 2026年1月24日
内容紹介
本書『世界を読むAIと私 — 超大国、戦争、秩序の未来予測』は、ロシア・アメリカ・中国という現代の超大国を軸に、戦争、核、指導者の心理、そして崩れゆく世界秩序の行方を、著者とAIとの対話を通じて徹底的に思考・推論した一冊である。
本書は未来を断言しない。むしろ、未来は誰にも正確には読めないという前提に立つ。その上で、なぜプーチンは核恫喝を繰り返すのか、習近平はなぜ台湾に執着するのか、トランプはなぜ予測不能なのか、といった問いを、国家戦略ではなく「指導者の恐怖と心理構造」から読み解いていく。
現代の戦争は、軍事力や経済力だけで起きるのではない。国家の物語、正統性への不安、崩壊への恐怖といった、人間的で脆い感情が、世界を危険な方向へ押し出す。本書はその構造を、ウクライナ戦争、台湾有事、中東情勢、日本の地政学的位置などを通して立体的に描き出す。
また、核兵器の「使われない力」、恐怖による抑止の限界、AIと情報の民主化が国際政治に与える影響にも踏み込み、従来の専門家解説とは異なる視点を提示する。著者は専門家ではない。しかし、情報到達速度が均質化した現代において、思考と推論の質こそが未来を読む力になると本書は主張する。
これは予言の書ではない。AIと人間が対話しながら、世界の構造を理解し、問いを深め、未来を想像するための思考の記録である。読む者自身が次の問いを立てるための、知的な出発点となる一冊である。
目次
0.1 なぜ素人が世界を語ってよいのか
0.2 AIとの対話が思考を変える
0.3 情報の民主化が国際政治を変える
1.1 世界は「互いに依存しながら対立する」仕組み
1.2 力の源泉:経済、軍事、情報、そして物語
1.3 国家は何によって動き、崩れるのか
1.4 帝国の興亡が常に繰り返される理由
2.1 米国の強さの本質は軍事ではなく“同盟ネットワーク”
2.2 内部分裂と疲労する民主主義
2.3 トランプの登場が示す「帝国後半の症状」
2.4 アメリカは覇権を維持するのか、再定義するのか
3.1 経済と権威のゆがみが内側から国家を蝕む
3.2 習近平の恐怖と国家の神話
3.3 台湾は「統一の夢」か「崩壊の引き金」か
3.4 中国はどこで誤算を起こすのか
4.1 プーチンは何を恐れ、何を求めるのか
4.2 核の影と西側の譲歩の歴史
4.3 ロシアが負ける条件とプーチン後のロシア
4.4 ロシアは誰に従属していくのか
5.1 EUの統合は力か脆さか
5.2 ドイツ・フランスの弱さの理由
5.3 NATOの復活と東欧の台頭
5.4 大陸国家が世界の主役に戻れるか
6.1 台湾有事に引き込まれる構造
6.2 日米同盟の本質と限界
6.3 日本がすべき抑止戦術
6.4 「思想の弱さ」が最大の安全保障リスク
7.1 台湾侵攻は現実か幻想か
7.2 プーチンはどこで止まるのか
7.3 イランと核、中東の火薬庫
7.4 多正面戦争の連鎖か、局所的停戦か
8.1 核は使われないのか、それとも使えるのか
8.2 恐怖が国家を動かす仕組み
8.3 核保有国同士の世界は安定するのか
8.4 軍事より重要なものとしての“心理”
9.1 プーチンと習近平の恐怖構造
9.2 トランプの計算と弱さ
9.3 指導者の誤算が招く戦争
9.4 権力者の心理が世界を動かす
10.1 国家の寿命と秩序の代謝
10.2 中国、アメリカ、ロシア、日本の運命
10.3 戦争のない未来とは何か
10.4 経済とAIが秩序構造を変える