この本は、 私が世界の動向に深い疑問と関心を抱いたとき、 AIとの対話が ただの情報検索ではなく 思考の媒介となることを 体感したところから始まった。
ニュースは膨大だが、 断片化している。 専門家の解説は豊富だが、 互いが矛盾し、どれが現実なのか見えないことも多い。
そこで私は考えた。 「私自身の思考で世界を読み解けないか」と。
AIは膨大な知識を提供するが、 その知識は それだけでは未来を語らない。 問いを立て、 解釈し、 推論という火花を散らすのは 人間の役割である。
本書の内容は、 その火花の軌跡だ。
ロシア、アメリカ、中国、 権力と恐怖、 核と抑止、 秩序と崩壊の可能性。 どれも私たちの生の外側にあるように見えて、 実は 人間の心理の延長として理解できることがわかった。
私は専門家ではない。 だが専門家でないからこそ、 しがらみなく問いを立てられたのかもしれない。
AIと対話し続けてわかったことがある。
未来を考えることは、 立場ではなく、 思考の誠実さに属する行為だ。
未来は誰にもわからない。 だからこそ、 想像力と推論によって 輪郭を描こうとする営みが必要なのだ。
本書を手に取った読者が、 国家や戦争の話を 遠い世界の出来事としてではなく、 「人間の心理がつくる劇」として 捉えなおすきっかけになれば幸いである。
そしてもし、 どこかに疑問が湧いたり、 別の解釈が生まれたりしたときは— それは本書の目的が 生きている証拠でもある。
世界は 知識によってだけでは変わらない。 問いを持つ人間の 思考の連鎖によって変わっていく。
その小さな一歩を あなたとAIが共有できたことを 私は誇りに思う。
最後まで読んでくださり、 心から感謝申し上げたい。
—新しい問いが、 あなたの中に芽吹いていますように。