第2章 思考の違い


2.1 日本語思考 vs 英語思考

日本語話者は、英語を話すときに次の流れを使っています。

日本語で考える
→ 英語に変換する
→ 発話する

この方法では、必ず遅くなります。


一方、ネイティブは違います。

英語で考える
→ そのまま発話する

変換がありません。


ポイント

問題は英語力ではなく、
思考の経路です。


2.2 なぜ翻訳すると遅くなるのか

例えば:

「昨日は忙しかった」

これを英語にしようとすると、

昨日 → busy → 過去 → 主語 → 文

と頭の中で並べ替えます。


しかし英語では:

I was busy yesterday.

最初からこの形で出てきます。


本質

翻訳とは、

語順を作り直す作業です。

これをやっている限り、速く話すことはできません。


2.3 英語は「結論から言う言語」

日本語は、最後に結論を言います。

昨日、いろいろあって、
結局、行けませんでした。


英語は逆です。

I couldn’t go.
I had a lot going on yesterday.


ポイント

英語は、

結論 → 補足

の順です。


2.4 英語的思考の作り方

英語で話すためには、順番を変えます。


日本語的思考:

全部考える
→ 完成させる
→ 話す


英語的思考:

主語を決める
→ 動詞を置く
→ 足していく


私は昨日忙しかった

英語的思考:

I → was → busy → yesterday


これは、

「作りながら話す」感覚です。


2.5 チャンク思考(重要)

ネイティブは単語単位で考えていません。

まとまりで考えています。


例:

I don’t know
a lot of
kind of
at the same time


これらは一つの塊です。


ポイント

英語は、

単語ではなく、かたまりで使う言語


2.6 実践トレーニング

次を日本語を考えずに作ってください。


私は疲れている

→ I am tired


私はそれを知らない

→ I don’t know that


彼は今忙しい

→ He is busy now


ルール

考えない
→ すぐ出す


2.7 よくある間違い

日本語を完全に作ってから英語にする

これは最も悪い方法です。


例:

「私は昨日友達と映画を見に行った」

全部作る
→ 英語に変換

これは遅くなります。


正しい方法:

I → went → to see a movie → with my friend → yesterday


この章の本質

■ 翻訳している限り話せない
■ 英語は「作りながら話す」言語


● この章の結論

英語を話すとは、

日本語を英語にすることではない

英語を話すとは、

英語で思考すること


の記事一覧へ